2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の歴史1」
タイ民族と料理の発展
タイ民族は6世紀から13世紀頃にかけて、中国の雲南省の山岳地帯から移住してきた民族で、タイ料理は元々は中国料理で、そこから派生した華橋料理(特に広東省の潮州料理)がベースになっているようです。
タイ人は外国料理を古くからのタイ料理とうまく融合させ、独自の料理として発達させてきました。本格的に外国の影響を受け始めたのはアユタヤ時代(1350~1767)からで、庶民の食事と区別する宮廷料理が確立されたのも、この頃だと言われています。以前のコースタイ時代(1238~1378)は、王は家族のように国家を治める長とされていたので、宮廷料理は存在していなかったようです。
バンコク時代(1782~)に入ると、世界各国との貿易が盛んになり、食文化にも多大な影響を受けました。この頃から宮廷料理はさらに洗練されていったようです。現在、日本のタイ料理店で出されている料理は、宮廷料理に属するようです。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の基本用語」
今回は、タイの言語を少し紹介させて頂きます。料理関連の言葉を知っておくと、タイ料理がより身近なものになります。
酸っぱい =プリィアオ 卵 =カイ
辛い =ペット 塩 =グルゥァ
甘い =ワーン 水 =ナーム
しょっぱい=ケム エビ=グン
和える =ヤム 魚 =プラー
混ぜる =クルック イカ=プラームック
炒める =パット 豚肉=ヌア ムー
焼く =ピン 牛肉=ヌア ウァ
煮る =トム 鶏肉=ヌア ガイ
2015/02 タイ料理の豆知識「ヤム・ウンセン」
今回は、「ヤム・ウンセン」というタイの春雨サラダをご紹介致します。ヤムというのはタイ語で「サラダ」、ウンセンは「春雨」の意味で、ヤム類の中ではヤム・ヌアと並ぶ代表的な料理です。砂糖のかわりにカティアム・ドーンやその漬け汁を入れると風味が増します。イカやエビなどの魚介類を加えないもののほうが一般的のようです。
2015/02 タイ料理の豆知識「ソムタム」
今回は、「ソムタイ」という未熟なパパイヤのサラダをご紹介致します。未熟なパパイヤは淡白な味でなんともいえない新しい歯ざわりです。東北タイの料理ですが、タイ全土に普及しています。特に面白いのがパパイヤの切り方で、皮を剥いて包丁で切れ目を入れてから薄く削いでいきます。しゃきしゃきしたグリーンパパイヤの食感と、酸味の利いたさっぱりした味付けにやみつきになる方が多いです。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の味覚」
おいしいタイ料理を作るためには、味覚の4要素を上手に調和させることが重要です。「甘味」「辛味」「酸味」「塩味」の4つです。もうひとつ重要なのが、「料理の温度」で、あつあつのスープならば、ほんのちょっとのトウガラシを加えただけでもすごく辛く感じますし、冷たいスープならすごく大量に入れても人によっては足りない感じることがあります。料理の温度によって調味料の量は微妙に変わり、その料理を食べる時の温度に合わせて、全ての味の要素が最高に調和する様にそれぞれの調味料を使用することが重要となります。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー トゥー(プラー ラン)(グルクマ) : 市場などで売られていたり、干物として売られているのをタイ全土でよく見られます。サバに似た青魚で、蒸した身をトウガラシやニンニク、紫小玉ねぎなどといっしょに混ぜてペースト状にして、きゅうりなどの生野菜やもち米と食べる「ナンプリック プラー トゥー」が有名です。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー チャラメッド:色が違う2種類の魚、プラー チャラメッド ダム(クロアジモドキ)と、プラー チャラメッド カオ(マナガツオ)を総称してプラー チャラメッドと呼ばれています。ほどよく脂がのった白身魚で、どんな料理にも適しています。ライムで蒸した料理「プラー ジャラメッド ヌン マナオ」はさっぱりした上品な味で人気があります。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイカレー(ゲーン)」
タイのカレーは日本で一般的に食されている「カレー」とは少し異なり、スープに近いです。辛さや甘味があり、サラサラしているのが特徴で、
「グリーンカレー」や「レッドカレー」と呼ばれています。
タイ語では「ゲーンキアオワーン」や「ゲーンペッ」と呼ばれ、「ゲーン」とは汁物の意味があります。
初めてタイのカレーを食べる方は、「スープカレー」をイメージしてみてください。
そして辛さですが、レッドの方が辛いと思われがちですが、グリーンの方が辛いです。グリーンカレーの緑は「プリッキーヌー」という緑の激辛小粒唐辛子が入っているからです。
辛さに注意してくださいね。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー クラポン デーン(ヒメフエダイ) : シーフードレストランの定番で、英語で『Red Snapper』と紹介されている魚です。市場で売っているのもよく見かける海水魚の代表的なもので、カリカリに揚げた身を、煮こみ風タイカレー『ケーン パネン』に使用されます。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー ドゥック(ナマズ):淡白な美味しい白身魚です。代表的な料理に、蒸してから軽くほぐした身をカリカリに揚げて、青マンゴと辛すっぱく和えた「ヤム プラー ドゥック フー」が有名です。また、すっぱいタイカレー「ケーン ソム」の具としても使用されます。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー グライ(ナギナタナマズ) : ペーパーナイフのようなシェイプをしていることから、英語ではナイフフィッシュと呼ばれています。白身で非常に柔らかく、味も良いのですが、小骨が多くために、叩いて調理されることが多いです。すり身にして「トート マン プラー」(ピリ辛のタイ風さつま揚げ)によく使用されます。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は引き続き、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
プラー ニン(ナイルティラピア) : 東南アジア全域で自然繁殖し、養殖も盛んに行われている白身魚です。この魚をカリカリに揚げて甘辛いソースをかけた「プラー ニン トート ラット プリック」は定番メニューとして様々なレストランで扱っています。また、タイカレー「ケーン ソム」の具をはじめ、「ホー モック プラー」などにもよく使用されます。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ料理の魚」
今回は、タイ料理でよく使われる魚及び料理をご紹介致します。
「プラー チョーン」: スネークヘッドと呼ばれる東南アジアの淡水魚で非常に淡白なクセのない味の白身魚です。かなりポピュラーな魚で、それを蒸して、魚形の鍋に入れ香草や塩漬けした梅などとともに煮た料理です。タイの代表的な魚料理としてまた「トム ヤム プラー」の具としてもよく使います。
2015/02 タイ料理の豆知識「ドリアンについて」
タイの果物で有名なドリアン。かなり強い臭いなのに、人々を魅了する味わいを持つ数少ない果物の一つです。ドリアンの木は、タイ南部をはじめ、マレーシアやインドネシアの熱帯雨林で育ちます。酸っぱくもなく、甘くもなく、ジュースがあるわけでもないのに、ドリアンは何故こんなにも人をひきつけるのでしょうか?タイでは重要な栄養源として、神々の食べ物といわれているぐらいです。皆さんもその臭いを乗り越えて、至極の味を楽しみましょう。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイ米について」
タイ米と国産米では稲の種類が違います。それによって、味や形も当然違ってきます。そんなタイでも、地域によって食べられている米の種類が違います。中部と南部ではうるち米で、北部とイサーンではもち米が日常的に食べられています。『どうしたらタイ米をおいしく炊けるか』という問題に対してまず言えるのは、国産米のように研いだ後にしばらく水に浸けないことです。炊飯器でタイ米をさらさら炊きあげたいのであれば、研ぎは1回にして、水には浸けずに、国産米よりも若干少なめの水で炊くのがおすすめです。
2015/02 タイ料理の豆知識「タイの果物ジュースについて」
果物が豊富なタイでは、果物から作られるジュースが沢山飲まれています。
~種類~
グアバ/バナナ/パパイヤ/みかん/ぶどう/すいか/メロン/ココナッツ/ライチ/竜眼(ロンガン)/マンゴ/ランプータン/いちご/りんご/ライム/さとうきび/タマリンドなどなど…
この中で、すいかやマンゴ・ライチ・ランプータンなどは5月~8月がシーズンですが、その他の果物は通年をとおして収穫できるようで、いつでも味わうことができます。バナナの房やみかん、パイナップルなどをきれいに台の上に並べて売っていたり、様々な色の液体を透明なタンクの中に入れて売っている屋台も道端で営業しています。その液体こそが人々の渇きを癒す果物ジュースなのです。みなさんもタイへ行く際は、暑くてのどが渇いたら飲んでみて下さい。絶対に病みつきになりますよ!
2015/01 タイ料理の豆知識「ナンプラーについて」
ナンプラーって聞いたことはあるけれど、何だろう?という方も多いかと思います。
タイ語では、ナム=汁、プラー=魚、でそのまま魚の汁という意味になります。
日本語では、魚醤とか魚醤油と紹介されますが、魚を原料として発酵させたうま味調味料というわけです。
タイ料理というと辛いという印象が先にきますが、味の基本は、こういった、アジアの味である『うま味調味料』で構成されています。